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桜東、☆に

Posted by h2 at Jun 20, 2012 10:57 PM |
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桜東が息を引き取りました。合掌。

残念ながら治癒できなかったのだけど、今後の教訓のために、ここに内容をまとめておくことにした。

 

まず、桜東がかかった病気だが、立鱗病(別名、松かさ病)という。そもそも、この病気、きちんと管理された飼育環境を維持できていれば、まず発症しないもの。実際、自分自身、金魚を「考えながら」飼育するようになって二十年近く経つが、(それ以前の「深く考えずに」飼育していた期間を含め)立鱗病は初めての経験だった。

そして、原因についてだが、水の中に常在している(つまり、どこにでもいる)エロモナスという細菌が、悪化した水質が引き金になり、金魚の体内で増殖してしまったために発症する、と考えられている。この結果、鱗の内側に水疱が出来てしまい、鱗が逆立ったように見えるので、立鱗(松かさ)と名付けられた。

外見上似た症状で、便秘で腹が張った結果、腹部の鱗が立ったように見えるものもある。ただ、こちらは、そもそもの原因が便秘なので、便秘に対応した治療が必要だ。今回の一件で、ネットをうろついてみたのだが、「松かさにはココア」と間違えた記事が散見された。ココアは、便秘には(それなりの)効果があるだろうけど、本来の立鱗病(松かさ病)は細菌類が原因なので、殺菌能力が期待できないココアには、効果はないと思われる。また、金魚屋の親父曰く、「エルバージュは便秘にも効果あるから、怪しかったらこっち使う方が安全」だそうな。

 

そして、ここが肝心なのだが、「そもそも立鱗病は治療できるのか」という点だが、おそらく可能だろう。ただし、症状を重症化させてしまった場合や、比較的高齢の金魚の場合は、治療が難しい。じっくりと腰を据えて、長期間かけて治療をする覚悟が必要になる。参考までに、今回残念な結果に終わってしまった桜東は、七歳か八歳だ。年齢的には、やや難しいものの、治療できないレベルでは無かったのではないかと思われる。「かもしれない論」ではあるが、半年ぐらいかけるつもりで治療に当たっていれば、治せたのではないかと思う。

そう思うと、返す返す、自身のミスが後悔されてならない。

 

さて、今回の治療を振り返って、自身で「失敗だった」と反省される点として、

  • そもそも発症の原因、下痢で隔離した際に水質を安定させるのに手間取ってしまった点。
  • 立鱗を発症したのに気づくのが若干遅れた可能性がある。
  • 治療初期に、本水槽を丸ごと対象にしたのだが、この際に薬浴のコントロールをミスった可能性がある。
  • パラザンDからグリーンFゴールド顆粒に替えるタイミングが早すぎたと同時に、薬効を気にしてしまい食塩水を切ってしまった(結果的に、これが致命傷)

があげられる。

 

そして、立鱗病の正しい対処としては、

  • 立鱗病が判明した段階で、速やかに治療専用の環境を整えること。病魚のサイズにもよるが、M〜Lサイズの水槽があるとベスト。薬浴中心になるので、濾過は物理濾過のみに留め、活性炭などは濾過装置から抜き取るようにすること。外掛け濾過装置の場合は、フィルタを分解して活性炭を取り除くか、別売りの「生物濾過用スポンジ」を物理濾過に流用するのがお勧め。また、水流を目一杯絞ると同時に、給水管に稚魚吸い込み防止のスポンジをしておくと安全性が高い。
  • 若い金魚(三〜四歳ぐいらまで)であれば、食塩水(0.5%〜0.7%)のみでも治癒できる可能性がある。ただし、一度食塩水による治療をはじめたら、治癒するまでは食塩水を切らない方が良い(つまり、エルバージュやグリーンFゴールド顆粒など、食塩水では効果が落ちる薬による薬浴がやりづらくなる)。
  • 症状が重い、あるいは老齢の場合は、初期の段階で体力があるうちに、速やかにエルバージュによる薬浴を進めるほうが良い。
  • ある程度治療期間が延びたり、体力が失われてきた兆候が出てきた場合は、パラザンD+食塩水(0.5%〜0.7%)による薬浴に切り替える。また、給餌は、薬浴の水と同濃度か、高くても倍濃度までのパラザンDに30分ほど浸した餌を数〜十粒程度与える。
  • パラザンDによる薬浴の効果が薄いと感じる場合は、薬浴そのものを切り替えるよりは、給餌の餌に染みこませる薬をエルバージュなどに切り替える方法をとる方が安全。この場合は、濃度は薬浴の指定濃度から高くしない方が良い。

あたりになりそうだ。

 

最後に。立鱗病、本当に気持ち悪かったです。見た目もそうだけど、手で支えた時のブヨブヨ感とか、半端なかったッス。

今回の治療やお世話の最中も、終始二の腕や首筋にサブイボを立てながらしてました。

金魚が、もう二度とこんなヒサンな病気にかりませんように。

今までも十分注意はしていたけど、今後も、さらに良い水質を目指して精進しよう。

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