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小物編 #4

手始めに、湯飲みと急須を作ってみる。

急須の作成

湯飲みに続いて、急須の形状を作成する。手順としては、湯飲みで行っていた作業が、基本中の基本。そこで、まずは急須がどのプリミティブに相当するか、を見てみると。

急須シルエット#1

・・・・・・・・・・・。

えーと。急須プリミティブ?

・・・そんなものはないッス

 

このように、単純なプリミティブで代表できないような複雑な形状の場合は、どうすればよいか、というと。

急須シルエット#2

とりゃっ!

てな具合に、適当にバラしてみる。こうすると、胴体部は「真ん中が膨らんだ円筒プリミティブ」、取っ手は「一方が縮んだ円筒プリミティブ」等々と見ることが出来る。つまり、急須は複数のプリミティブを組み合わせれば出来る、ということがわかる。

ちなみに、どんなに複雑な形状であっても、この手法で分解していってやれば、最終的には全てのパーツを何らかのプリミティブで代表することが出来る。

ただし、無闇に分解すればよいというものでもなく、分解の度合いは、作りやすさや作業速度と相談しつつ決める。「分解して個別プリミティブとして作成してから組み合わせる」か、「他のプリミティブの一部を変形させて作る」かは、さじ加減、ということだ。例を挙げると、人間の頭を作る場合、鼻の部分を「円錐を縦半分に切って作る」か、それとも「頭という変形した球体の一部を、さらに変形させることで作る」か、ということ。どちらの方法で作るのも有りだし、どちらが作りやすいかは人によるし、作成に使用する3Dモデリングツールの機能にもよる

つまりは、ある程度の定石はあるが、個々の問題解決は経験を積んで判断するしかない、ということだ。

 

急須の胴体を作成

では、胴体からいってみよう。これは、見ての通り、真ん中が膨らんだ円筒形なので、円柱のプリミティブから作成する。円柱のプリミティブの作成方法は、湯飲みの時と同じ。ただし、今回は「胴回りが太い」ので、六角形の代わりに八角形を使用する。また、「真ん中を丸っこく膨らませたい」ので、あらかじめ縦に三分割しておく。

急須の胴体を作成#1

あとは、上下の面を縮めて、全体を丸っこくなるようにしてやれば、

急須の胴体を作成#2

胴体の完成! 

 

 

注ぎ口の作成

つづいて、注ぎ口。プリミティブとしてみた場合、これは、円錐の先端を切り落として歪めた形、ということになるかな。もしくは、円柱の一方を極端に絞って歪めた形とか。これらの通りに作成しても良いのだが、今回は別の方法で作成してみよう。

胴体の一部を変形させて作る方法だ。

なにやら難しそうにも思えるが、意外と手間が掛からずに出来る作業だったりする。 

作業がしやすいように、図面を拡大表示しておこう。ウインドウ上部にあるコントロールバーの図面分割ボタンを押すと、

図面分割ボタン

こんな感じで、どの図面を表示させたいかのナビゲーションが出てくる。マウスを動かすと、中の赤枠がいろいろ変化するので、正面図がある位置(左下)を指定してクリック。すると、図面が四面図から正面図へと変化する。

 正面図表示

このギミック、面白いし、四面図から特定の図面、あるいは一面図から四面図への変更はわかりやすいのだが。一面図から別の一面図への変更に難があるな。たとえば「正面画から右面図」に変更したいとして、このボタンが出てくるのは良いが、そもそも右面図が四面図のどの位置にあったのかを覚えておかないと、どこを指定すればよいのかわからない。おまけに、四面図各位置に表示する図面は、自分で好きなように変えられるから、全体の作業環境を記憶しつつ作業していないと、意味不明に。

・・・どこにも表示されていないよね、選択先が何の図面なのかって。俺の目(もしくは頭)が悪いだけじゃないと思うが。

慣れれば、それほど支障もないんだけど。ギミック的には良くできているけど、もう一工夫欲しい機能だ。

 

それはともかく、この正面図を使って、注ぎ口の根元に当たる部分に、注ぎ口の形になるように稜線を張って、切れ込みを入れてやる。 表示を拡大して、確実に手前の面に切れ込みが入るように、少しだけ図面を傾けて作業をするとよい(手前と奥が重なっている状態で作業をすると、間違えて奥の面に切れ込みが入ってしまうことがあるのですよ)。

まずは、稜線を張るための頂点を準備。やり方は、湯飲みの水面を作るときにやった頂点の追加と同じ。最終的に、

注ぎ口の作成#1

こんな感じに。

これを、一度図面の傾きを元に戻して、頂点の位置を揃え直して、

注ぎ口の作成#2

こうしてやる。

さらに、再度図面を傾けて(確実に手前の面に稜線を張るため)、作成した頂点の間に稜線を張って、

注ぎ口の作成#2

こんな風にした。

 

さて、以上で注ぎ口のつけ根が完成。次に、ここから注ぎ口を引き延ばしてやるわけだが、先に邪魔になる頂点を削除しておこう。

邪魔になる頂点というのは、

注ぎ口の作成#4

この二つ。

これらの頂点は、今後造形を進めていっても、おそらく使用しないだろう頂点だからだ。また、造形を進めて行く際に、足を引っ張る原因になるかも知れない。

というわけで、deleteキーでさくっと削除。

注ぎ口の作成#5

すると、六角柱の側面、注ぎ口の位置に、ぽっかりと穴が空く。ワイヤーフレームだとわかりづらいと思うので、表示を「シェーディング+ワイヤーフレーム」に変更してみよう。

すると、ポリゴンが張られている面だけが表示されるので、いま削除した部分は、ぽっかりと穴が空いたように・・・

注ぎ口の作成#6

・・・・・・・・・・・。

なんっじゃあこりゃあああっっ!?

穴だらけ!? なんで!? どおしてっ!???? 

表示図面を変えたり、表示モードを変えたりしてみても・・・ダメ。やっぱり破壊されたままなんですけど。

どーゆーことっ!?

・・・・・・・・・・・。

こういうときは、アレだ。アンドゥで頂点削除前に戻してみる。

注ぎ口の作成#7

・・・直った。

ということは、頂点削除の過程で、なにかが起こっているんだな。わかりやすいように四面図表示のままで、再びdeleteで削除・・・

注ぎ口の作成#7

・・・やっぱり崩れた。

ちょっと見づらくて申し訳ないが、右上の透視図の表示が変。

・・・なんだ、この現象は。試しに、図面の拡大率を変更して、

注ぎ口の作成#9

それから削除してみると・・・

注ぎ口の作成#10

・・・崩れない。

・・・・・・・・・・・。

(T^T)(T^T)(T^T)(T^T)(T^T)(T^T)(T^T)

なんでこう、地雷を踏んじまうかな、俺は (T^T) 。

 

 

ちなみに、この現象、再現性がある。まったく新規のファイルから、似たような作成手順を踏むと、5回試して5回とも発生した。

さらに、一度セーブしてshadeを終了し、再びロードしなおしてから頂点を削除すると、発生しない。

・・・・・・・・・・・。

こーゆー怪現象を、人はバグと呼ぶ。というわけで、速やかにユーザーサポートに報告しておこう。

 

・・・気を取り直して。注ぎ口の造形を進めよう。いま空けたばかりの穴を、新しいポリゴンで塞ぐ。

やり方は簡単。穴の周りの頂点を、正面から見て反時計回りに選択する。

 注ぎ口の作成#11

上図の番号は、選択順の一例。こうしてぐるり一周選択できたら、メニューの[メッシュ]-[面を張る]か、またはツールボックス:編集面を張るボタンを押す。

すると、

注ぎ口の作成#12

このように、空いていた穴に新しいポリゴンが張られる。

 

さて、ではここから、どのようにして注ぎ口を作るのか、というと。いま張った面を引っ張り出して延ばして作ろう、という計画。

具体的にどうするか、については、次回。