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小物編 #3

手始めに、湯飲みと急須を作ってみる。

湯飲みの外側については、前回で形状が出来上がった。あと残るは、内側だ。

現時点では、湯飲みには蓋が付いている状態になっている。

湯飲みの蓋

こんな蓋。

この蓋を削除してしまえば、なかになんでも注ぎ込める状態になる。これで完成、としてしまっても良いのだが。

どうせなら、なかにお茶を入れた状態にしてみよう。気分的に、何か飲みたいところだし。

 

とはいえ、律儀にお茶の水面をポリゴンで作ってしまうと、ちょっとまずい。試しに作ってみると、

水面の作成#1

こんな感じになるわけだが。

ポリゴン数が(少しだけだが)増えてしまうのだ。六角ポリゴン1枚に、四角ポリゴンが6枚。全て三角ポリゴンに直したとして、計16ポリゴン増えることになる。これでは、せっかくローポリとして作っているのに、ちょっと残念だ。

というわけで、水面の形に一工夫してみる。

 

お茶の水面を作成

で、どうするか、というと。水面のポリゴンは作らずに、テクスチャで誤魔化してみよう、とか考えてみた。

だが、いくらテクスチャで誤魔化すにしても、いまの真っ平らなままでは、さすがに誤魔化し切れそうにもない。そこで、誤魔化せる程度にはポリゴンを作っておく必要がある。具体的には、蓋となっているポリゴンを、少しだけ下に凹ませてやれば、なんとかなるんじゃないか、というわけだ。

水面の作成#2

では、早速凹ませてみよう。すでに何回か述べている通り、ポリゴンを変形させる(折り曲げる)ためには、その位置でポリゴンを分割する必要がある。分割方法については、主な方法を二つ紹介したが、今回は、その他の方法の一つ、稜線を作り出して分割する方法でやってみよう。

 

ところで、稜線とは何かというと。ポリゴンを囲む辺のことだ。ワイヤーフレームの表示で、黒や青で描かれている線が、稜線。これを、都合がいいように引き直してやろう、ということ。

稜線は、二つの頂点の間に張ることが出来る。稜線を張りたい最初の頂点を、Optionキーを押しながらクリックし、ボタンを押したままドラッグすると、稜線が引っ張り出される。あとは、稜線を張りたい先の頂点まで引っ張っていって、接続したらマウスのボタンを放す。これで、新しい稜線ができる。

 

まずは、頂点を選択できるように、編集モードを「形状編集」「頂点」に合わせる。ついでに、稜線を作成している最中は、マニピュレーターの表示が邪魔になるので、これも一時非表示にしておこう。

マニピュレーター非表示

 

つづいて、稜線の作成。今回は蓋なので、図面左上にある上面図を利用して作業を進める。だが、現在の表示のままだと、幾つかの頂点が重なって表示されている状態なので、ちょっと作業がしづらい。そこで、図面の向きを少しだけずらしてやる。図面の右上にある回転(楕円形の矢印)をクリックしてドラッグすると、図面の向きが変化するので、これで少しだけ湯飲みを傾けてやる。

稜線の作成#1

つづいて、湯飲みの蓋に当たる頂点の一つをマウスでクリックし、ボタンを押したままドラッグする。すると、上図のように、稜線が引っ張り出されてくる。このとき、稜線の先端が他の頂点に接続されていない間は、上図のように小さな黄色い点で現される。この黄色い頂点をさらにドラッグして、対角に当たる頂点に接続してやると、

稜線の作成#2

このように、黄色い四角が大きくなって、接続が可能であることを教えてくれる。ここでマウスを放せば、新しい稜線が二つの頂点の間に作成される。以前からある機能だが、ハッキリと表示されるようになった分、使いやすくなった。

対角の稜線を一つ引いたところで、いちど表示を元に戻そう。表示を傾けるのに使用した回転(楕円形の矢印)をクリックすれば、表示は元に戻る。

 

ここで、水面を下に下げるための頂点を追加しよう。shadeでは、稜線の好きな位置に、新しい頂点を作成することが出来る。やり方は、CommandキーとOptionキーを同時に押しながら、マウスで、以前行った「面の切断」の要領で、頂点を作成したい場所の稜線をスパリと切る。すると、そこに新しい頂点が出来るのだ。

または、ツールボックスで「編集」「メッシュ」と設定したときに出てくる「編集」内の「コントロールポイントを追加」を押してからマウスで切っても良いのだが、こちらの方法だと、動作がなんか妙だ。Command+Option+切断、の方が安定して作業できるようだ。

この方法で、いま作成したばかりの稜線のほぼ中央に、新しい頂点を作成してやる。

頂点の作成

こんな感じ。

作成位置が中心から少しずれているが、あとで調整することが出来るので、気にせずに作業を進めよう。

頂点が出来たら、この頂点と、蓋の周囲の頂点を全て繋ぐように、新しい稜線を張る。最終的に、

稜線の作成#3

こんな感じに仕上げた。

 

さて、中央に作成した頂点だが、見ての通り、少しだけずれてしまっている。この程度のズレなら、実質表示に影響は出ないが、少し気持ちが悪いので、もう少し中心に揃えてみよう。厳密に修正したいので「数値入力」の機能を使いたいところなのだが、shade12ではダメと怒られる(shade11でも、初期バージョン以外では無効なようだ)。なので、マニピュレーターを使用して合わせよう。

まずは、非表示にしたマニピュレーターを「統合」に戻す。つづいて、メニューの[図形]-[スナップ]を選択して、メニューのチェックマークがない状態にする。これで、マニピュレーターを滑らかに動かすことが出来るようになる。あとは、中央の頂点を選択して、気が済むまで中心位置を合わせてやろう。

図面を拡大してから合わせると、より高い精度で中心位置を合わせることが出来る。図面の拡大縮小は、上部にある虫眼鏡または「」「」をクリックすることで可能。

頂点の位置調整#1

調整が済んだら、メニューの[図形]-[スナップ]を選択して、スナップするように戻しておこう。

スナップを使用するかしないかは、嗜好の問題なので、戻さなくても構わない。だが、個人的には、できるだけスナップを使用した状態で作業をすることをお勧めする。というのも、大抵はスナップを使用した状態で形状を追い込んでいった方が、最終的には綺麗に仕上がるからだ。無闇に細かな調整をするよりは、大雑把に動かして調整してゆくほうが形状を整えやすい。また、スナップを使用した状態ではどうしても位置が合わないような場合でも、図面の拡大率をあげてスナップ範囲を狭めることで対処できる場合が多い。スナップを外すことは、いつでも出来る。細部に拘る前に、まずは大雑把でも全体を整えることに集中しよう。

 

そして、最後に中心点を湯飲みの内側に凹ませて、

湯飲み形状完成

 

湯飲みの形状が完成!

 

さて、あとはテクスチャを貼れば、湯飲みが完成するのだが、その前に急須の形状を仕上げることにしよう。

以下、次回。