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小物編 #1

手始めに、湯飲みと急須を作ってみる。

shade12は、shade11と比べて、インターフェース(見た目)がガラリと変わっている。前バージョンでは複数のウインドウとして開いていたツールパレットなどの各パネルが、全て一つのウインドウに集約されてる。また、起動直後の画面背景などの色合いも、黒っぽい色を基調としたデザインに設定されている。

初期画面

まるで違うソフトみたいだ。

基本的な機能という意味では、Shade11とそれほど大きく乖離しているわけでもないようだ。これは、スクリーン上部に並んでいるメニューの項目からも推測できる。いざとなれば、11の時のコツがそのまま通用するんじゃないかと思われる。

ただし、これらの設定は、メニューの[shade]-[環境設定...]で変更することが出来る。

環境設定のメニュー

ここの設定と、[ウインドウ]-[ウインドウ位置を初期化-セパレート]などを駆使すれば、shade11と似たような外見にすることも出来るが、今回はなるべく初期設定のままでいく。

初期設定のレイアウトで、それぞれのボタンなどが何を意味するのかは、リファレンスにも書かれているが、パッケージにあるクイックリファレンスカードが便利だ。ダウンロード版などでは、アプリケーションをインストールしたフォルダの中に、Quick Reference Card.pdf という同じ内容のファイルがあるので、これを参照すればよい。インストール先を変更してなければ、/Applications/shade12/Quick Reference Card.pdf がそれ。あいかわらず、これだけドキュメントフォルダの外にあるなあ。なんでだろ。

 

では、前置きはこのぐらいにして、早速モデリングをはじめてみよう。

 

作成する小物を決める

手始めに、何を作ろうか。マグカップ・・・は、別のですでに作ってしまったしなあ。なにか適当な物はないかな。

・・・と周りを見渡してみると。テーブルの上に、先ほどまで飲んでいたそば茶が。というわけで、

下絵

湯飲みと急須に決定。

毎度のことだが、つくづく行き当たりばったりだな。

だが、それもまた妙。

 

作業環境を整える

いきなりポリポリ作業を始める前に、作業がしやすいように環境を整えよう。まずは、作業画面をモデリングに切り替える。合わせて、透視図の右上にある表示切り替えボタン(小さな白いマル)を押すと出てくるコンテキストメニューで、モデリングライトを選択しておく。

作業環境の設定

とりあえず、これで。

 

湯飲みの胴体を作成

湯飲みは、プリミティブを利用して作成することにする。プリミティブは、他のソフトではごく一般的に提供されている機能なのだが、shadeでは12で新しく搭載された機能だ。

・・・で、そもそもプリミティブって何よ?というと。primitive。つまり、素朴な物体だ。

・・・余計わからないか。早い話、ユーザーがいちいち作り直すまでもない、ごくありふれた形状については、あらかじめソフトウェア側で用意されている。このお膳立てされているポリゴン形状を修正して、目的の物を作ろう、ということだ。shadeで用意されているプリミティブの種類は、ウインドウの左側にあるツールボックスで確認できる。

ツールボックスで、「作成」「形状:ポリゴン」を選択すると、下に並んでいる水色の図形がプリミティブだ。

プリミティブ

二段目の左から順に、直方体(立方体)四角錐円錐(多角錐)。三段目の左から、円柱(多角柱)カプセルトーラス(円環/多角環)。三段目最後の「空の形状」は、ちょっと特殊なので、あとで急須を作成するときに触れる。

これらお膳立てされたプリミティブのなかから、作りたい物に最も近い形状を選択して利用するわけだ。今回作成する湯飲みは・・・考えるまでもないな、まんま円柱だ。

というわけで、この円柱をマウスでポチリと選択する。すると、透視図内に仮の多角柱が表示されて、

六角柱の作成#1

ツールボックスの下にあるツールパラメーターの表示が変化する。なにやらコマイ項目が並んでいるが、順に見てみよう。

まず、「位置」。これは、これから作成するプリミティブを配置したい場所を指定するための項目だ。上から順に、X、Y、Zの座標で指定するようになっている。・・・が、作成したプリミティブは、あとから位置を変更することが出来るので、必ずしもここで設定する必要はない。ので、とりあえず初期状態のまま放っておく。

つづいて、「半径」。これは、作成する円柱の半径だ。つまり、円柱の太さだな。この値も、あとで如何様にも修正できるので、とりあえず半径25mmで作ってみることにする。

次に、「高さ」。これは、見たまんまだが、作りたい円柱の高さだ。この値も、あとで如何様にも修正できるので、とりあえず90mmで作る。

そして、「分割数U」。これが一番わかりにくいが、要は円柱を何枚のポリゴンで作りたいのかを決める数値だ。いままで便宜上「円」柱と書いてきたが、そもそもポリゴンは平板な板なので、厳密には円のような曲面を作ることが出来ない。では、どうするかというと、細かいポリゴンを多数組み合わせることで、見かけ上円のようにして誤魔化すのだ。

多角形による円近似

上図のように、画数を上げていけば、どんどん円っぽく見えるよね、という寸法。

ただし。画数を上げるほど、ポリゴン数も増える。つまり、非ローポリ化して行くわけで。

そこで、ポリゴン数とテキトーに折り合いをつける必要が出てくる。実際に何角形にするかはノウハウな世界なのだが、わからん場合は、とりあえず六角形にしとくと、いいことあるかも。

というわけで、分割数Uの値には、6を指定。

最後に、「分割数V」。これは、円柱を高さ方向に何分割したいか、を指定する。ここの数字をあげて行くと、円柱がダルマ落としのように分割されることになる。・・・が、今回はとりあえず分割せずにおいておこう。ローポリだし初期状態の1のままで最低数値の1を設定。

訂正: 2010.12.10
初期状態は8じゃん。なに寝ぼけていたんだろ・・・スミマセン。

その他、チェックボックスについては、豪快に無視する方向でいってみよう。

いやあ、男気溢れる潔さ(違

 

さて、全てのパラメーターが決まったら、一番下にある「確定」ボタンをマウスでポチリと押してやる。

ちなみに、ウインドウが小さいと、ボタンが下に隠れて見えないことがある。しかも、スクロールバーも出ない。さらにウインドウが小さいと、チェックボックスや数値入力用の場所まで隠れてしまうというおまけつき。なんだかなあ。というわけで、ウインドウ内に項目やボタンが見当たらない場合は、ツールパラメーターのウインドウサイズを大きくしてみよう。

すると、透視図のなかに、指定されたサイズの円柱(多角柱)がポコンと出来上がる。

六角柱の作成#2

・・・のだが。表示が小さくて、よくわからないな。こういうときは、透視図の右上にある虫眼鏡アイコン

虫眼鏡アイコン

を使って、表示サイズを変更してやればよい。この虫眼鏡をマウスでポチリと押し、そのまま上下方向にドラッグするように動かしてやれば、図面の表示サイズが変わる。

ここで一点、バグ発見。ドラッグの仕方によって(左右方向にマウスの移動がぶれたときに発生しやすいらしいが)、倍率の変化が一足飛びに跳ね上がったり下がったりすることがある。いきなり画面から図形が消えたら、慌てずにマウスを逆方向に(拡大している最中に消えたら縮小方向に)動かしてやろう。しばらくすると、トンでもない倍率になっていた物が、だんだん画面内に見えてくるようになる。・・・ってか、すごいバグだな、これ。

あとは、適当な倍率に合わせて、

六角柱の作成#3

これでよ・・・くない。妙に細い湯飲みになってしまった。これじゃあ、茶筒だ。もう少し太らせることにしよう。

方法は二つ。一つ目は、[編集]-[取り消し]で円柱の確定を取り消してから、改めて太めの円柱を作成し直す。

二つ目は、マニピュレーターでサイズを調節する。

 

見た目で調整できるという点で、マニピュレーターを使うことにしよう。

上図で表示されている、赤/青/緑の矢印っぽいのがマニピュレーター。円筒を太らせたいわけだから、赤/青方向に円柱を引き延ばしてやればよい、ということになる。というわけで、まずは赤方向。統合マニピュレーターを使用しているので、赤矢印の少し内側にある四角を摘んで、矢印方向にビロ〜ンと引っ張って・・・

六角柱の作成#4

・・・動かない。おかしいな、引っ張り方が違うのだろうか。

試しに、もう少しだけ引っ張っ・・・

六角柱の作成#5

・・・・・・・・・・・。

広がりすぎだよ orz

なんでこう、極端な動き方するかな orz 。

モデリング図面の初期状態がこれだったので、試しに透視図のまま作業してみたのだが、これはちょっと・・・。Sade11の時のように、四面図で作業するのが一番良さそうだ。

仕方ないので、四面図で改めてサイズ調整を行うことにする。ウインドウの最上部に並んでいるレイアウトタブから、四面図を選択(または、ウインドウの上に並んでいる「図面レイアウトの選択」ボタンからも選択できる)。

六角柱の作成#6

四分割されている画面だ。初期状態で、図面の左上がモデルを真上から見た図、左下が正面から見た図、右上が先ほどまで使用していた透視図、右下が真横から見た図、となっている。

この四画面のうち、適当に作業しやすそうなのを選んで、マニピュレーターの赤/青をそれぞれ少しずつ引っ張ってのばしてやればよい。たとえば、左下の正面図を使って赤いマニピュレーターを引っ張ってやれば、

六角柱の作成#7

六角柱は横方向に少しずつ膨らんで行く。

同様に、適当な図面で青矢印を引っ張って、全体の形状を整えて、

六角柱の作成#8

六角柱の準備が完了!

 

さて、この六角柱から、目的の湯飲みを作り出してやるわけだが。

以下、次回。