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小物編 #14

手始めに、湯飲みと急須を作ってみる。

湯飲みに続いて、急須のテクスチャを仕上げよう。

手順としては、基本的には湯飲みと同じなので、そう悩む必要もない。

 

UVマップから下絵を作成

shade12から、UVマップをファイル化する機能が搭載されたのは、湯飲みの時に述べた。

ただ、大変残念なことに、この機能、オブジェクト単位でしか使えないようだ。

どういうことかというと。今回の急須のように、複数のポリゴンメッシュをまとめたUVを作成した場合、

複数UV画像化不可

このように、パートとして複数選択した場合でも、個別にポリゴンメッシュのみを複数選択した場合でも、画像出力のメニューが利用できない。ちいとばかり残念な実装だなあ。

というわけで、解決策は二つ。shade11の時の方法を利用するか、またはポリゴンメッシュ単位で画像化しておいてから合成するか。

今回は、後者の方法を試してみよう。

まずは、湯飲みの時と同じ方法で、256pixels四方の画像としてUVマップを出力する。

急須UV-胴体

胴体部

急須UV-取っ手

取っ手部

急須UV-蓋

蓋部

急須UV-ツマミ

ツマミ部

 

そして、これらの画像を一つのファイルにまとめる。

PhotoshopCS3の場合は、単純に「元画像を全選択してCopy、まとめる対象の画像でPaste」をすれば、各UVが複数のレイヤーに分かれた状態の単一ファイルが出来上がる。

あとは、各レイヤーの余白部分を削除して、透明にしてやれば、

急須UVマップ画像急須UVマップレイヤー

こんな感じで、一つの画像にまとめることが出来る

 

ここで、Photoshopで作業する場合の注意点。余白を削除するのは、画像を一つのファイルにまとめ終えてからにしよう。というのも、Photoshopでは、選択範囲内に透明ピクセルがある場合、その部分が自動的に切り落とされてしまうからだ。このため、ペースト後の画像の位置が、オリジナルのものからずれてしまうことがあり、位置合わせに手間が掛かってしまうのだ。以前、赤ずきんちゃんのUV画像作成時にマップがずれる現象が発生していたのは、おそらくこれが原因だろうと思われる。ありがた迷惑な機能だなあ。

 

あとは、湯飲みの時と同じように、テクスチャをざっと仕上げて、モデルに貼り付けてから、細部の調整をしてゆけば良い。

急須テクスチャ作成中#1

 

裏蓋の一部を透明に抜く

この作業については、お好みで。現在、裏蓋は、こんな感じになっている。

蓋外観#1

モデルで作成した通り、上下に出っ張りがある。だが、これだと、ちょっと蓋らしくない。

というわけで、もう少し蓋らしく見えるように、下部の出っ張りを透明色で抜いてみる。

 

作業自体は、そう難しいものではない。

まず、テクスチャの該当部分を、透明に切り取る。

透明テクスチャ#1

次に、このテクスチャを読み込むと、

透明テクスチャ#1

こんな感じになる。

 

透明になっていないじゃないか!・・・と言いたいところだが、shadeでは、テクスチャの透明色を、そのまま透明として扱っていない。

上の画像では、テクスチャとしてPSD形式で保存した画像を割り当てているが、透明にした部分は真っ黒く表示されているのがわかると思う。

どのように見えるかは、使用する画像形式によって異なる。また、PNG形式を使用する場合は、注意が必要。少なくとも、PhotoshopCS3で出力された画像ファイルでは、問題が発生する可能性が高い。詳しくは、以前のドタバタ記事(問題発生編解決編)をご覧下さいませ。

 

そこで、「透明に抜いて欲しい部分」については、別の画像を使用して、shadeに透明部分を指定してやる。

具体的には、画像のアルファチャンネルのみを抜き出した白黒(正確には8bitグレースケール) の画像が、それに該当する。

この画像は、Photoshop等で作成しても良いのだが、shadeにも、該当画像の透明部分をアルファチャンネル画像として抜き出す機能があるので、これを利用した方が楽。

具体的には。まず、材質を割り当てているポリゴンメッシュ(またはパート)を選択してから、画面右下にある統合パレット:材質で、マッピングレイヤーを新規作成する。

透明テクスチャ#3

次に、作成されたマッピングレイヤーに、透明部分を持ったテクスチャを指定する。

透明テクスチャ#4

そして、指定したテクスチャから、アルファチャンネルを抽出する。

透明テクスチャ#5

 

このとき、確認用ダイアログと共に、アルファチャンネルが逆転(白黒が反転)した画像が表示されるが、

透明テクスチャ#5

気にせずにOKをポチリと押す。

これで、テクスチャからアルファチャンネルのみが抽出される。

ただし、この機能、抽出した画像で元画像を置き換えてしまうという、ちょっと困った動作をする。このために、画面表示が一時的に崩れてしまうが、

透明テクスチャ#7

これはあとから訂正可能なので、気にせずに先に進もう。

アルファチャンネル画像の抽出が完了したら、つづけて、この画像を反転して、正常な画像にする。

透明テクスチャ#7

途中で、再び確認用ダイアログが出るので、OKをポチリ。

あとは、マッピングの属性を透明度に設定すれば、アルファチャンネル画像の設定が完了。

透明テクスチャ#7

最後に、もう一度テクスチャ画像を読み直して、

透明テクスチャ#10

材質の透明度を1.0に指定して、

透明テクスチャ#11

透明テクスチャ#12

透明テクスチャの設定完了!

 

ただし、透視図では、プレビューレンダリング以外では透明度の反映がなされないので、上の画面のような表示になってしまうが。

試しにレンダリングすると、

透明テクスチャ#12

このように、透明指定した蓋下部のトンガリが、綺麗に消えているのがわかる。

 

以上で、

急須完成図

急須が完成!

 

・・・とはいえ。

なんともまあ、反省点が多い見栄えのものになってしまったなあ。

これについては、後日、補遺としてあげることにしよう。