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実践-人物編#2

習作の集大成として、キャラクターをモデリングしてみる。

下絵の設定

ネズミの時と同様に、赤ずきんちゃんも下絵を使用してモデリングをする。せっかくなので、ゴージャスに正面図と側面図を設定してみよう。

上手い人なら、ネズミのようなラフ画からでも、難なく複雑なモデルを起こせるのだろう。が、こちとらド素人でい。

というわけで、赤ずきんちゃんを三面図化(厳密には三面図ではないけど)。

 

ところで、人物などの3Dモデルを作成する場合は、最初は裸か、それに近いボディを作成して、そこに服を着せていく手順を取る。こうしないと、出来上がりが不自然になるからだ。このあたりは、普通にイラスト絵を描くときと同じで、服の影で見えない部分をいい加減にしておくと、出来上がりがトホホなものにしかならない。

加えて、3Dモデルの場合は、歩く、走るなどの動作をさせるとき、基準とする手足や体の動きを取るためにも必要になる。見せる予定がないからと足を作らずにいて、「走ったとき、スカートは適当にひらひら」させてしまうと、惨憺たる結果に終わる。いったい何処の火星人が走っているんですか?と聞きたくなるようなものにしかならないのだ。人間の目って、妙なところで高性能だ。

そういうわけで、まずはボディラインの確認。ちょっと失礼して、赤ずきんちゃんの絵に、アタリを取るために描いたラフ画を重ねてみると。

下絵#1

これで、全体のボディラインが掴めると思う。

服に対して、手足の位置、関節の位置を確認しておこう。アタリ取りの下絵から全てをデジタルで描いていると、こういう時に便利だ。

 

これらの手がかりを元に、正面図として起こしたものが、

下絵#2

これ。中央の赤いラインは、下絵をshadeに取り込む際のガイド用に引いたものだ。

大元のスケッチに対して、胸元のリボンが小さく感じたので、少し大きめに変更した以外は、元のままのデザインにしている。あくまで脇役扱いなので、全体的に質素な概観は維持した。

ちなみに、主役級としたい場合は、まず袖口を手首まで伸ばしてふんわりさせて、頭巾の留め紐に留め具を追加し、編み上げのブーツとタイツを履かせて、エプロンの蝶々結びのサイズを3倍増しぐらいにした上で、随所にレースなどをひらひらとさせると良い。エプロンポケットをインナータイプにすると、さらに高級感が増します。オプションで指輪もどうぞ。

そうそう、ブレスレットとバックルは、別に製作する予定なので、ここには描き込んでいない。

また、下絵の表情は、わざとおすましにしている。下手にニッコリさせてしまうと、頬のラインなどが崩れてしまい、下絵の役に立たないと思ったためだ。

右半身の描き込みがいい加減なのは、左半身を作成後に反転コピーする予定だから。

 

それと、参考までに。今回作成する予定はないのだが、頭巾を取った様子は、

下絵#2

 

こんな感じ。服の襟周りが紐状に伸びていて、それを結んだものが胸元のリボンになっている。

にしても、頭巾を取ると、どこから見ても立派な村娘その1だな。予定通りなので良いのだが、なぜだか、妙な不満感がふつふつと・・・。

 

まあいいか。次に行こう。上図正面図に対して、背面図が、

下絵#4

これ。正面に比べてシンプルだ。そして同じく作成する予定はないが、頭巾を取りました、の図が、

下絵#5

これ。髪の毛はセミロングだが、頭巾よりは短い。加えて、風などで頭巾がひらひらする場合でも、髪や襟は見せないようにするので、モデリングは不要。

そして、側面図が、

下絵#6

これ。頭巾の内側のラインは、アタリを取るための後頭部。襟元から飛び出しているはずの髪の毛については、図面がごちゃごちゃして見づらくなってしまうので、描いていない。

 

以上で、下絵の準備が完了。これらを、shadeで新規に作成したシーンに、テンプレートとして取り込む。

下絵#7

下絵#8

基本的な取り込み方法は、実践-小動物編#1にある通りなのだが、いくつか注意事項がある。

 

1. 図面のサイズ合わせ

今回用意した下絵は、全図面でサイズを揃えてある。このような場合、正面図を読み込んだ後は、他の図面のサイズを合わせるのに、テンプレート設定ウインドウの「サイズ」の数値をそのままコピーしてやると、全図面でサイズが綺麗に揃う。

 

2. 図面の位置合わせ

下絵にあらかじめ引いておいた赤い色のセンターラインを、図面のY軸に合わせてやる。これで、全ての図面の位置が自動で揃う。下絵を描くときに、軸となる線を描き込んでおくと便利だ。

 

3. 図面の解像度

今回、下絵は全て800pixel四方で準備した。だが、shadeのテンプレートは、デフォルトで解像度が256となっている。このままだと、下絵がひどく滲んだ状態で表示されるので、テンプレート設定ウインドウの解像度を1024まで上げてやる。こうすることで、下絵をシャープに表示できるようになる。ただし、元の下絵の解像度(pixel数)が低いと、細かい数値を指定しても、表示が変わるわけではない。元絵の精細度と相談しつつ決めよう。

 

4.背面図の反転

背面図は、図形ウインドウの左下、正面図が表示されている部分を切り替えて使用する予定だ。そのため、テンプレート設定では、左下のウインドウに、背面の下絵を読み込んだ。だが、背面図を表示すると、shadeが勝手に下絵の左右を反転して表示してしまうのだ。迷惑なことに。そこで、背面図(と、おそらく右面図、底面図も同様だと思われるが)を使用する場合は、あらかじめPhotoshop等で、下絵を左右反転してしまい、それを取り込む。これで、背面図の表示でも、反転の反転となり、結果、左半身が正常に表示される。

 

以上で、下準備が完了。モデリングを開始する。

以降、次回。