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金魚を飼うのに必要な物(1)〜飼育容器

当たり前ですが、水を溜めておけないと、魚は飼えません。

何はなくともまず水槽

市販の金魚・熱帯魚用水槽が一番便利ですが、それ以外でも、ポイントを押さえておけば、たいていの容器が使えます。押さえるべきポイントは、以下の3点になります。

  1. 大きさ
  2. 飼う金魚の大きさから、機械的に必要な水量が決まるので、それだけの水が入るものであればかまいません。

    普通に金魚を飼うだけであれば、金魚の体長 (口の先から尾鰭の付け根までの長さ)1cmあたり、1リットル程度の水量があれば間に合います。たとえば、体長3cmの小赤 (金魚すくいでよく見かける和金の子供)5匹であれば、3(cm)×5(匹)×1(リットル)=15リットルあればよい、ということになります。市販の水槽だと、Mサイズのセット水槽が、だいたいこのぐらいの水量になります。

    ただ、この水量だと、金魚を飼うことはできても、育てることや、まして繁殖させることなどはできません。無理をすれば、弱い金魚から順に病気になり、ばたばたと死んでゆくだけです。金魚を大きく育てたい場合は、体長1cmあたり、少なくとも3リットルはほしいところです。つまり、3 (cm)×5 (匹)×3 (リットル)=45リットルは必要、ということになります。実際に45リットルの水槽を見ると、「手元の金魚に対してこの大きさは・・・」と思うかもしれませんが、実はそれでも、すぐに手狭だと思うようになります。

    とりあえず飼うだけなら・・・金魚の体長1cmあたり1リットル

    育てたいのであれば・・・金魚の体長1cmあたり3リットル

  3. 形状
  4. 最低水槽サイズ必要な水量が入れば、どんな形でもいいかというと、そうもいきません。まず、飼う予定の中で、もっとも全長(口の先から尾鰭の先まで)の長い金魚を探します。この金魚の体長を基準にして、その3倍以上の長さの直線があり(つまり体長の3倍はまっすぐに泳げる)、体長と同程度か、それ以上の幅がある容器が必要になります。長い直線がないと、金魚は運動不足になり、病気にかかりやすくなります。幅がないと、狭い場所でUターンを繰り返すことになるので、背骨が曲がったり、最悪の場合、折れて死んでしまうこともあります。

    次に、やはり飼う予定の中で、もっとも全高(背鰭の先から腹鰭の先まで)が高い金魚を探します。その金魚を基準に、容器の大半が、水を入れたときに、最低その2倍の水深を確保できている必要があります。背鰭のない金魚だと、それよりも多少浅くても気にしないようですが、背鰭のある金魚だと、かなり神経質になり、ストレスから病気になることもあります。

    水槽形状水面の広さが確保できるかも重要になります。容器に水を入れたときに、容器のもっともふくらんだ(面積が広い)ところに水面がくる、すり鉢のような形が理想的です。逆に、先すぼまりの花瓶のような形は、水面から溶け込む酸素が少ないために酸欠になりやすく、あまり向きません。ペットボトルは、論外です。

    最後に、その容器が安定しているか、を確認してください。水は1リットルあたりおおよそ1kgの重さになります。これに、砂利を敷いたり石などを入れたりすれば、水槽の重さは相当なものになります。ちょっとした振動で容易にひっくり返るようでは、なにかの拍子で周りは水浸し、金魚は一巻の終わり、となってしまいます。

  5. 材質
  6. 金魚を飼う場合は、容器に長期間水を張りっぱなしにするので、水に溶け出したり、浸食を受けるようなものは使えません。また、水が入ると重くなりますので、丈夫でしっかりとしている必要があります。ただし、金属製の容器は使用できません、ごく微量であっても、金属が水に溶け出しますし、浸食を受けて錆びる場合もあります。器を作る材質そのものは大丈夫でも、接着している部分などが弱い場合もありますので、十分に注意してください。

    また、素焼きの植木鉢や器など、多孔質のものも使用できません。水が徐々にしみ出して外に逃げてしまうのと同時に、これが蒸発する際に、気化熱として多くの熱を奪っていくため、水槽の温度が大きく下がってしまうので、金魚を飼うのには適しません。

    無難なところでは、ガラス、瀬戸物などの上薬が塗られている陶磁器、プラスチック、あたりでしょうか。

以上の要件が満たされていれば、たいていは金魚の飼育容器として利用できます。ただし、その容器がそれまでに使用されていた場合は、中に何が入っていたのかに注意してください。植木鉢代わりで土が入っていた程度であれば、洗って使うことができますが、油などの金魚にとって毒となるものが入っていた場合は、その容器はどんなに洗ったとしても使えません。あきらめて別の容器を調達してください。

市販の水槽の場合は、要件の形状と材質はクリアしていますので、あとは大きさだけになります。金魚に合った大きさのものを選んでください。

 

金魚は上見? 横見?

金魚を飼う目的は、もちろん普通はペットとしてですが、「観賞魚」の名の通り、見て楽しむのが目的でしょう。せっかく鑑賞するのだから、できるだけ綺麗に見たいですよね。金魚は、その種類によって、上から見た方が綺麗に見える種類と、横から見た方がよい種類とに分かれます。もちろん、美意識は人それぞれなので、ここで挙げるのはあくまで一般論です。

上見の、つまり上から見た方が綺麗に見える金魚としては、ランチュウや頂点眼など、樽形で背鰭がない、頭の形に特徴がある金魚があげられます。また背鰭はあるのですが、蝶尾や土佐金のような、尾鰭の形状に特徴がある金魚も、上から見た方が楽しめます。

反対に、横から見た方が綺麗な種類としては、和金やコメットなどの鮒形の金魚、琉金やオランダシシガシラなどの、丸形で尾鰭が水平よりも垂直に広がる金魚があげられます。

コメットなどを、ポリバケツのような不透明な容器に入れてしまうと、上からしか鑑賞できずに、せっかくのダイナミックな尾鰭がしょぼく見えてしまい、ちょっとつまりません。必須条件ではないのですが、容器を選ぶときは、このあたりも考えながら選ぶといいでしょう。せっかく飼う金魚ですから、綺麗に見たいですね。