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その他の飼育用具

金魚を飼育する上で、どうしても要るものについては、「金魚を飼うのに必要な物(1)〜(4)」でまとめました。ここでは、必要というわけではないものの、あれば便利だったり、見た目が華やかになったりするものをまとめます。

必須ではないが、よく使われる用具類

水槽の蓋

金魚の種類や水槽の形状によって、あるいは照明を取り付けるときなどは、必要となる場合があります。

金魚は、水温や水質が急に変化したときなどに(換水直後が多いのですが)、水から跳ねる事があります。和金などの鮒形の金魚だと、結構な跳躍力があるために、ともすると跳ねた拍子に水槽の外へ飛び出してしまうことがあります。このような事故を防ぐために、水槽に蓋をします。こうすれば、少なくとも蓋に頭をぶつける程度で済みます。

また、照明を設置した場合は、水しぶきが照明にかかってショートしないようにするために、蓋をする必要があります。

 

底砂利

金魚を飼うのに必要な物(2)〜濾過装置」でも紹介している「底面濾過装置」を使用する場合は必須となりますが、それ以外の場合は、どちらでも構いません。砂利を敷かない水槽のことを、「ベアタンク(裸の水槽)」といい、特に稚魚の飼育などでは、このベアタンクが利用されます。

ベアタンクの利点は、底に沈んだゴミが見やすいために掃除をしやすいこと、そのために水質の維持をしやすいことです。稚魚飼育の場合は、どうしても食べ残しなどが大量に発生するために、こまめな掃除をする必要があります。このときに、砂利がない方が世話をしやすいのです。

逆に、砂利があることの利点としては、砂利の表面にもバクテリアが繁殖するために、一度バクテリアが定着すると、砂利でも濾過作用が起こることです。普通の量の糞やゴミならば、すばやく分解されるので、水質の安定にたいへん役立ちます。あとは、見た目もいいので、鑑賞向きの水槽になります。

種類についてですが、金魚屋さんに行くと、これまた様々な種類の底砂利が売られています。金魚の飼育目的であれば、たいていの種類が使用できます。その中でも、特に飼育管理がしやすいのが、「大磯」と呼ばれている、大きさ1〜3mmの黒っぽい砂利です。「底面濾過装置」を使用する場合は、底砂利として利用できるのは、このような細かいサイズのものに限定されます。

逆に不向きなのが、「珊瑚砂」など、水質を大きくアルカリ性に傾けてしまうものと、ソイルと呼ばれる泥系のものです。金魚は、他の魚に比べて多くの餌を食べ、多く排泄をします。しかしながら、ソイル系の底床土は、その性質上、頻繁に掃除をしてしまうと、粒子が崩れて痛みが早まる(泥に戻る)ために、メンテナンスが大変になります。

底砂利の量ですが、厚さが2〜3cm程度になるように敷くと、見栄えも良くなるようです。お店で購入するような場合は、お店の人に水槽の大きさを伝えて、どのぐらいの量を買えばいいのかを相談してみてください。

 

照明

水槽を室内に置く場合は、金魚をより綺麗に見せるために、照明を設置することがあります。室内が、昼間十分に明るいようであれば、特に必要はないのですが、普段から暗くなりがちであれば、金魚の健康維持のためにも、照明の設置を考えた方がいいでしょう。

ただし、あまりにも明るい照明を設置したり、長時間光を当てっぱなしにすると、水温が上がったり、苔が発生したりなどの問題が起こりますので、程々で押さえるようにしましょう。

 

ヒーターとサーモスタット

金魚は、熱帯魚などとは異なり、かなり広い温度で生存が可能です。下は水がすべて凍りつかない限り、上は30℃を越えるあたりでも大丈夫です。つまり、一般的な日本の気候で、普通に上下する水温の範囲内であれば、問題なく生きていくことができます。池に張った氷の下で、ゆっくりと泳いでいる金魚の姿は、とても幻想的です。

しかしながら、室内で水槽飼育をする場合、特に冬場の暖房の影響で水温が乱高下すると、金魚はその変化に耐えきれずに、病気になったり、最悪の場合、死んでしまったりします。目安としては、一日の水温変化が±5℃を越えるようであれば、金魚にとってかなり厳しい状態です。もしこのような環境で飼育するのであれば、水温を安定させるためにも、ヒーターを導入しましょう。

また、冬場寒くなると、金魚は一種の冬眠状態に入り、水槽の底でほとんど動かなくなります。この状態は、あまり鑑賞向きではないので、一年中元気に泳いでいてほしいと思うのであれば、ヒーターを設置して温度を調節してあげるといいでしょう。ヒーターの温度ですが、冬場の温度を上げすぎてしまうと、金魚にとって四季を感じることができなくなってしまうために、産卵などの行動に支障が出てきます。熱帯魚と違い、冬場の温度は15〜18℃ぐらいを目安に保温するようにした方がいいでしょう(ただし、この温度帯は、白点病が出やすい温度でもあるので、日頃の金魚の健康チェックを、より注意深く行う必要があります)。ヒーターを購入する場合は、このことも踏まえて、目的の温度に調節できるタイプのものを購入しましょう。

 

水草

水草を植えておくと、見た目も涼やかになり、水槽全体が綺麗に見えます。ただし、どのような水草でも植えられるかというと、そうでもありません。金魚は雑食性なので、食べられそうな水草を見つけると、ぱくぱく食べてしまいます。アナカリスなどは、葉っぱも柔らかめで食べやすいらしく、気がつくと丸裸の茎だけにされていた、ということもあります。餌を十分に与えておけば、あまり水草は食べなくなるのですが、それでも葉っぱの柔らかいものは食べられてしまいます。「金魚のおやつ代わり」と割り切って入れておくのであれば構わないのですが、食べられると困るのであれば、入れるのはやめましょう。

金魚の定番として売られているカボンバも、アナカリスほどではないのですが、やはり食べられます。逆に運良く食べられなかった場合、これはこれで、ちょっと困った問題が起こります。アナカリス、カボンバともに、非常に成長し易いために、こまめに手入れをして不要な茎を剪定してやる必要があります。これを怠ると、ほんの数ヶ月で、水槽の中が、うねる水草だらけになり、非常に見苦しくなります。泳ぐスペースまで占領されてしまうために、金魚にとっても良くありません。

おすすめできる水草としては、アヌビスナナ、ミクロソリウムなどがあげられます。いずれも丈夫で、金魚にも食べられにくく、手入れもそれほど頻繁にせずに済みます。

 

ディスプレイ用小物

水槽を飾る定番の小物類で、岩や流木などの自然のものから、水車や煉瓦のおうちなどの人工物まで、様々なものがあります。金魚の飼育では、たいていのものが意外と金魚にマッチするので、綺麗に飾り付けることができます。ただし、いくつか注意点があります。

まず、金魚が触れたときに、けがをしないものであることです。先が尖っていたり、鋭利な刃物のようになっているものはだめです。また、中途半端な空洞があると、金魚がつっかえて身動きがとれなくなるなど、思わぬトラブルを招きますので、このあたりも注意してください。

次に、水に溶け出したりしないこと、金魚にとって有害な成分が使用されていないこと、が大切です。青銅製の置物を沈める人はいないと思いますが、金属製のものも、腐食が起こるので良くありません。意外と盲点なのが貝殻で、これは、カルシウムが水に溶け出してしまうために、水質をアルカリ性に傾けてしまい、金魚にとっては、あまりよろしくありません。

最後に、金魚が泳げるだけの十分なスペースが確保できること、です。水槽を占有してしまうような大きな物を入れてしまうと、金魚が泳げなくなってしまいます。それこそ、何のための水槽だかわからなくなってしまいます。また、小物であっても、大量に入れてしまえば、やはり金魚が窮屈な思いをすることになります。飾り付けは、程々にするようにしましょう。

以上のことに気をつければ、アイディア次第で、じつに様々な物が使えます。たとえば、ワイングラスにビー玉を入れて沈め、下から泡を出している水槽を見たことがありますが、なかなか綺麗でした。感性と想像力を使って、いろいろとチャレンジしてみてください。

 

よく見かける飼育補助用品

金魚屋さんなどに行くと、金魚の飼育用具と称して、実にさまざまなものが、所狭しと並べられています。あればそれなりに便利そうなものから、どんなときに活用するのかよく分からないものまでありますが、それらのなかから、比較的便利に利用できるものをあげておきます。

バクテリア関連用品

バクテリアとは、「金魚を飼うのに必要な物(2)〜濾過装置」でも触れましたが、生物濾過の主役で、水を浄化するのに欠かせない微生物のことです。バクテリア関連用品は、大きく分けて、バクテリアそのものと、バクテリアを増やして定着させるものの二種類に分けられます。バクテリアそのものは、自然界にいくらでもいるのですが、水槽に定着してくれるまでには少々時間がかかります。それまで待てない場合や、その手間を面倒がる人向けに、水質浄化に効果のあるバクテリアを「バクテリアの素」と称して売っています。ただし、商品として売られているバクテリアの大部分は、非定着型のもの(砂利などにくっつかないで水中を漂っているもの)で、水を交換すると、捨てた水と一緒に逃げていってしまいます。そのために、水を交換する都度補充してやる必要があります。効果については、諸説あるようなのですが、あいにくと私はこの手の商品をほとんど使用したことがないので、なんとも言えません。

もう一つの、バクテリアを増やして定着させるものについては、自然発生する定着型のバクテリアの住処となる、多孔質のセラミックなどの素材をもとにした濾過補助材と、バクテリアの増加を手助けする薬品(つまりはバクテリアの餌)が売られています。バクテリア定着用の濾過補助材は、実際のバクテリアの住処として非常に効果的です。使用を間違えると、雑菌の住処となってしまう事もあるので注意が必要ですが、この濾過補助材に、いったん濾過バクテリアが定着すると、強力無比な濾過能力を発揮しますので、なるべくなら入れるようにしましょう。

 

水質検査用品

金魚飼育の際に、検査対象となる水質としては、水の酸性・アルカリ性の指針となるpH(ピーエイチ)、金魚にとって有害な物質であるCl-(塩素イオン)、NH3(アンモニア)、NO2-(亜硝酸イオン)、濃度が高くなると有害なNO3-(硝酸イオン)があります。その他の水質については、日本の水道水では、まず許容範囲から出ることはないので、よほど水質に敏感な種類の金魚を飼うのでもない限りは、無視していいでしょう。

各物質の濃度については、特に水槽を新しく設置したときや、病原菌が発生したなどの理由で水槽を消毒してしまい、濾過バクテリアがいなくなってしまったときなど、濾過が安定するまでの間、水を交換する時期の目安として利用します。その他にも、理由がはっきりしないのに金魚の状態がおかしくなっているときなど、原因究明のために計ったりもします。

いずれにしても、金魚飼育をはじめたばかりの頃は、必要ありません。仮に購入したとしても、測定した数値から何らかの対策を立てられるようになるまでは、相応の経験や知識が必要になります。まずは金魚の飼育の基本を身につけ、次のステップとして、より高度な飼育技術を身につけるための一助として、購入を考えるようにすると良いでしょう。

 

水質調整剤

金魚の種類によっては、水質に非常に敏感なものもいます。こうした金魚に挑戦する時に、飼育環境を整えるための手助けとして、これらの薬品を利用する場合があります。しかしながら、通常の飼育ならば、水道水を使っている限り、調整材が必要になるようなことはありません。

よほど変わった種類の金魚を飼うとか、特殊な種類の水草と一緒にする、といったことをする場合に、これらが役立つこともある、程度に記憶しておくだけで十分です。